昔から人の名前が覚えられない。人の名前だけじゃなくて地理の名称や、国語の漢字、英単語や数学の公式なんかも覚えられない。原因は記憶力が少ないためだと思うんだけど改善する方法はない。36年生きてきたけど改善策はない。あれ?37年だっけ?
だからmixiも誰が誰だか覚えきれない。たじま君以外は時々わからなくなってプロフィールを確認している。足あとに私の名前があったら、また忘れて確認しにきやがったとか思ってるといいよ。
さて、そんなことが告白したいわけではなくて、先週末「告白(湊かなえ著)」という小説を読んだのだけど、これが面白かった。徹底的に一人称で語られると、その物語を読んでいるというより読まされている感じで読みきった。一つの事柄を複数の視点から見るザッピングのような展開も面白い。
ただ気をつけて欲しい。この小説はホラー映画のようにハッピーエンドも学ぶこともない。救いがない。小説を読んだ後に爽快感や深く感銘を受けたい人は読んではいけない。
ザッピングで思い出したけど、バンテージ・ポイントという映画も面白かったな。同じ事象を別の視点から何度も再現しながら、物語の核心にせまっていくあたりが。
とそんな事を告白したいわけではなくて、この前気づいちゃったのよね。奥さんの誕生日を忘れてしまった事に。道理で最近機嫌が悪いわけだ。どうやら僕の人生もハッピーエンドじゃないみたい。